GTアジア第3ラウンドは、富士スピードウェイで12日に予選と第5戦決勝レースが、13日に第6戦の決勝が行われ、第5戦はクリアウォーター・レーシングの澤圭太/モク・ウェン・サン組フェラーリ458 GT3が優勝。第6戦はクリストファー・ミース/ジェフリー・リー組7号車アウディR8 LMSウルトラが優勝した。
GT3、GTMと合計33台というスーパースポーツが集まり、メインレースのスーパーフォーミュラにひけをとらない華やかなレースとなったGTアジア第3ラウンド。ヨーロッパや日本から多くのプロドライバーがジェントルマンドライバーとコンビを組んで参戦することもあり、迎えた12日の第5戦から激しいレースが展開された。
スタートからリードを奪ったのは、澤圭太がドライブする3号車クリアウォーター・レーシングのフェラーリ458。同じクリアウォーター・レーシングのロブ・ベル駆る32号車マクラーレンMP4-12C GT3が2番手に続くも、スタートで猛然とダッシュを決め3番手につけたのは、千代勝正駆るB-MAX Racingの13号車ニッサンGT-RニスモGT3だ。
序盤、ベルのマクラーレンと千代のGT-Rが激しいバトルを展開。一時落下物によるセーフティカーが展開されたものの、ベルが2番手を死守しクリアウォーターのワン・ツーで序盤は推移。3台の後方には、ステファン・ミュッケ駆るクラフト・バンブー・レーシングの007号車アストンマーチンV12バンテージGT3が続いた。
しかし、レース途中のピットイン時に13号車GT-Rは時間がかかってしまい、ポジションを落としてしまうことに。これでクリアウォーター・レーシング勢がレースを支配することになり、3号車フェラーリを駆る澤圭太/モク・ウェン・サン組フェラーリ458 GT3が優勝。2位は32号車ロブ・ベル/濱口弘組マクラーレンが続き、クリアウォーター勢が第2ラウンドのオートポリスに続く勝利を収めた。日本勢では、片岡龍也/飯田章組ディレクション・レーシングのフェラーリ458 GT3が5位に入った。
翌13日の第6戦は、スーパーフォーミュラ第3戦に続きウエットのレースに。スタートでは、ダビデ・リッツォ/アンソニー・リウ組BBTのフェラーリがリードを奪うも、5周目に後退。ベル/濱口組の32号車マクラーレンがリードを奪い、澤組フェラーリが続きまたもクリアウォーター勢が上位を占める。
終盤に向け、クリアウォーター勢のワン・ツーが再び形成されるが、その背後につけたのはクリストファー・ミース/ジェフリー・リー組7号車アウディR8 LMSウルトラ。残り3周というところで32号車がまさかの後退を喫すると、7号車アウディは3号車フェラーリをかわしトップに立ち、優勝を飾った。2位は澤組3号車フェラーリ、3位はミュッケ/フランク・ユウ組007号車アストンマーチンとなった。日本勢では、片岡/飯田組が7位に入っている。