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全日本F3第9戦:松下信治が今季4勝目を飾る。3位は白熱の戦いを制した佐々木

2014年07月13日 11:00  AUTOSPORT web

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全日本F3第9戦を制した松下信治(HFDP RACING F312)
21周という長丁場で行われる全日本F3第9戦の決勝。曇天の下迎えたスタートでは、ポールポジションスタートの松下信治(HFDP RACING F312)が山下健太(PETRONAS TOM'S F314)を牽制しながらトップで1コーナーへ。松下、山下、そして高橋翼(HFDP RACING F312)と続いていく。

 一方、後方ではナニン・インドラ・パユーング(CERUMO・INGING Jr.F312)と、前日の第8戦でF3-Nの優勝を飾っていた久保凛太郎(CG ROBOTル・ボーセF308)が接触。ふたりはレースを終えてしまう。なおこの接触については、レース中に久保の危険行為という判定が下されている。

 トップの松下は、1秒前後の差で山下とのギャップをコントロールしながら中盤戦へ。一方、高橋の背後には第8戦を制した高星明誠(B-MAX NDDP F312)と勝田貴元(PETRONAS TOM'S F312)が続き、三つ巴の3番手争いが展開されていった。

 3台は中盤、大混戦のバトルを展開していく。10周目のストレートでは3台が横並びになるなど、非常にレベルの高い、見応えあるバトルが展開されることに。さらに、終盤に向けて清原章太(TODA FIGHTEX)とのバトルを制した佐々木大樹(B-MAX NDDP F312)も加わり、4台の表彰台争いとなった。

 4台の戦いの中で脱落者が出たのは14周目。高橋vs勝田、高星vs佐々木という2台ずつの戦いとなった1コーナーで、前に出た勝田がブレーキングに入ったところに高橋がクラッシュ。高橋は左フロントを壊してしまいリタイアとなり、加えて危険行為のペナルティも課せられてしまった。

 残った勝田を先頭とした3番手争いは、終盤に向けまだまだ展開されていく。17周目、ふたたび三つ巴のギリギリのバトルが展開され、ここで高星、佐々木、勝田の順に変化。さらに、19周目の1コーナーでは佐々木が前へ。レース運びの上手さをみせた佐々木が表彰台圏内を奪った。

 一方、トップの松下はしっかりと山下とのギャップをコントロールし、トップでチェッカー。もてぎラウンドでの3連勝に次ぐ今季4勝目を飾ってみせた。3位は佐々木が獲得し、高星が4位、勝田が5位、清原が6位という結果となっている。

 F3-Nクラスは久保が1コーナーで姿を消す一方で、抜群のスタートを決めた三浦愛(EXEDY RACING F307)がクラストップに浮上。小泉洋史(Net Move Hanashima Racing)、DRAGONと続いていく。

 しかし、ペースに優る小泉は三浦をパスするとしっかりとその後もリードを広げトップでチェッカー。久保に対してチャンピオンシップのマージンを築いた。2位は三浦で、今季5回目の表彰台を獲得。3位は湯澤翔平(KCMG F308)となった。