GTアジアやフォーミュラ・マスターズ・チャイナなどでの実績を持つユーラシア・モータースポーツは、今季のアジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)のLMP2クラスにオレカ03・ニッサンを投入すると発表した。
2003年に設立されたユーラシアは、2010年からはクラフトレーシングとともに、『クラフト・ユーラシア・レーシング』としてGTアジアなどに参戦。クラフトがアストンマーチン・レーシング(AMR)のテクニカルパートナーとなった昨年も、チームのオペレーションを担当し、AsLMSではGTCクラスを戦うとともに、最終戦ではLMP2クラスにオレカ03・ニッサンを投入していた。
ただ、クラフトは今年4月からイギリスのバンブー・エンジニアリングと合併し、クラフト・バンブー・レーシングとして新体制に移行。そうしたことから、ユーラシアは今季、自らオレカ03・ニッサンを投入しAsLMSに臨む。
ドライバーには、昨年のAsLMS最終戦でクラフトのオレカ03をドライブし、今季はWEC世界耐久選手権のLMP2クラスにKCMGから参戦しているリチャード・ブラッドレーを起用。加えて、LMP2の経験豊富なジョン・ハーツホーン、そしてフェラーリ・チャレンジなどで活躍するキム・タクシンの3人がラインナップされた。
なおユーラシアは、CNクラスにも2台のタトゥースPY012 CNを投入することを発表している。AsLMSで今季から新設されるCNクラスは、リジェやノルマ、ペスカローロ、タトゥースなどのFIA CN規定に沿ったプロトタイプカーが参戦可能となっており、ホンダ製の2リッターエンジンの搭載が義務付けられている。
今季のAsLMSは全5戦で争われ、20日には韓国のインジェで開幕戦の決勝レースが行われる。現在のところ開幕戦のエントリーリストは発表されていないが、クラフト・バンブーもLMP2クラスにモーガン・ジャッドを、CNクラスには2台のリジェを投入することを明らかにしている。