カルロス・サインツJrが、体制変更が行われたケータハムF1チームで今年中にもレースドライバーを務める可能性があるとのうわさに関し、話し合いを行ったのは事実だが交渉がまとまったわけではないと述べたと伝えられている。
SPEEDによると、イギリスGPの週末、19歳スペイン出身のサインツJrと元WRCチャンピオンである彼の父親、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコがケータハムのモーターホームを訪れたという。これにより、レッドブルは、以前ダニエル・リカルドをHRTで走らせたように、育成ドライバーであるサインツJrをケータハムに乗せるための交渉を行ったとの推測が持ち上がっていた。
スペインのAS紙が10日に発表したインタビューの中で、サインツJrはケータハムとレッドブルの間で話し合いが行われたのは確かだが、交渉がまとまったという事実はないと示唆した。
シルバーストンでケータハムとの話し合いが持たれたというが同チームで走る可能性はあるのか、との問いに対してサインツJrは次のように答えている。
「彼らとの話し合いがあったのは本当だ。でも何も確定していない」とサインツJrは述べている。
「僕にとっての目標は今までと同じで、将来トロロッソに加入することだ。そのためにケータハムで経験を積むことになるのであれば、喜んで走る。今年(ケータハムで)レースをする可能性があったことは確かだが、決めるのはレッドブルだ。彼らとケータハムがメリットを得た上で合意に達する必要がある」
「チームのパフォーマンスにかかわらず、F1で走ることはプラスになる。(レッドブルが)僕のためにそれを検討してくれたのなら、僕はいい仕事をしているという証拠といえるだろう」
サインツJrは今年フォーミュラ・ルノー3.5シリーズに参戦し、第5戦(9ラウンド)終了時点でランキングトップに位置している。レッドブルはまずは同シリーズでのタイトル獲得を優先させたいとの考えであるとも伝えられている。
昨年のF1若手ドライバーテストにおいてサインツJrは初めてF1マシンで走行、トロロッソとレッドブルのクルマを走らせている。