今季からオープンホイールカーに復帰し、ベライゾン・インディカー・シリーズに参戦するファン・パブロ・モントーヤ(ペンスキー)は、前戦のポコノでインディカーでは2000年以来となる久しぶりの勝利を飾り、ランキングも4位に浮上。自身をチャンピオン候補のダークホースと称し、1999年CART以来のタイトル獲得を狙っているようだ。
今季ペンスキー・モータースポーツからインディカーに参戦する38歳のモントーヤ。2006年のF1以来となるシングルシーターレースとなったが、徐々にその実力を発揮し、ここ3ラウンド連続で表彰台を獲得。前戦ポコノではレコードでポールを獲得すると、レースでも速さを見せ勝利を飾った。
現在チャンピオン争いは、彼のチームメイトであるウィル・パワーとエリオ・カストロネベスが同ポイントでランキングトップに立っているが、モントーヤも今回の勝利でトップから55ポイント差の4位に浮上している。
7年間のNASCAR参戦後から復帰した当初は、自身の経験で勝利を狙い、チームメイトのタイトル獲得をサポートしたいと語っていたモントーヤだが、ポコノの勝利後には気持ちが変わってきているようだ。
「現時点では、この場所に留まりもっとハードに戦いたいと感じているんだ。なぜなら俺たちはチャンピオンシップを勝てるポジションにいる。ここまでいい結果を上げてきたよ。でも、もしチャンピオンシップを勝とうとするなら、ストリートコースでのパフォーマンスを上げなければならない」
「まだショートオーバルを走っていないから、今週末のアイオワでは何を期待していいかわからない。できれば、ポコノと同じくらいだといいね」とモントーヤ。
「チャンピオンシップは自分のターゲットではなかったよ。まだ離れているが、でも皆は俺が来るってわかっているんだ。いいことだよ。明確にプラスになるね。何が役に立つか考え、ここで得ることができるのかを心にとどめているんだ」
「ヒューストンでの(ジャック)ホークスワースとの3位争いは、愚か者でも勇敢な者とでもなんと呼んでもいいが、タイヤは終わっていたし、ポイントは何だというのを分かってもらえたと思う。20から30ポイントは失っていたかもしれない。そしてシーズンが終わる時に『あの時にあいつと戦うんじゃなかった』って行き着くのさ」