シルバーストンF1テストでフェラーリと共にテストを行ったジュール・ビアンキが、トップタイムをマークし、いい仕事をしたと感じているものの、来年フェラーリに抜擢される可能性はないと語った。
フェラーリ・ドライバー・アカデミーの一員であり、昨年からマルシャでF1に参戦しているビアンキは、イギリスGPでクラッシュしたキミ・ライコネンの代わりに9日のテストでフェラーリF14 Tを走らせた。ビアンキはこの日のトップタイムをマークしている。
今回選ばれたことで、フェラーリに将来加入する可能性を感じられたかと聞かれたビアンキは、次のようにコメントした。
「僕はアカデミーの一員だから、(いつかフェラーリチームに選ばれるのが)目標だ」とビアンキが述べたとF1公式サイトが伝えている。
「僕の準備が整っていることを示し、後はなりゆきを見ていく。ただ、今は、フェラーリにはふたりの優れたドライバーがいて、いい仕事をしているから、(僕を加えるという)プランはないと思う」
「今のところ、来年に関してはその予定がないことを知っている。チームは他のドライバーたちを走らせる予定だからね。だから今はマルシャでやるべきことをきちんとやるため集中して努力するよ。チャンスが訪れたときにはいい仕事ができるということを証明できているから、この調子で努力していくことが重要だ。そうすれば彼らから望まれた時にふさわしい状態になっているだろう」
コンディションは異なっているが、ビアンキのこの日のタイムは1分35秒262、イギリスGP金曜フリープラクティス2回目でのフェルナンド・アロンソのタイム(1分35秒244)と僅差、キミ・ライコネンのタイム(1分36秒554)よりも速かった。
いいオーディションになったと思うか、と聞かれたビアンキは「そうだね」と答えている。
「一貫していいラップタイムを刻むことができた。路面が違うから比較するのは無理だと思うけれど、いいラップタイムを出して、しかも安定していたというのはいいことだから、今日という日にすごく満足している」
「うまく作業を進められるということ、速さがあることを示せた。でも今日はテストデーであり、僕を他のドライバーと比べることが目的ではない。僕の目標はマシンを向上させ、チームの手助けすることであり、それを成し遂げることができたと思うので、とてもハッピーだよ」