9日に行われたF1シルバーストンテスト2日目は、フェラーリF14 Tをドライブするジュール・ビアンキが総合トップタイムをマークした。
初日に引き続きドライコンディションに恵まれたテスト2日目。路面温度が30度を記録するなか、この日はピレリが開発した18インチタイヤのテストも行われた。
トップタイムをマークしたのは、キミ・ライコネンに代わってフェラーリをドライブしたビアンキだった。自身のカーナンバー「17」が刻まれたF14 Tのコクピットに初めて収まったビアンキは、午前中にフェルナンド・アロンソとライコネンのマシンセッティングで走行。その後も新しいセッティングを試すなど一日を通してマシンのセットアップ作業に励み、トータル89周を走行。「フェラーリで走る用意が整っていることを証明したかった」というビアンキは見事トップタイムでフェラーリでの一日を締めくくった。
2番手はトロロッソのダニール・クビアト。3番手にマクラーレンのケビン・マグヌッセンが続いた。4番手につけたザウバーのギド・バン・デル・ガルデは、セッション残り20分というタイミングでバリアにクラッシュしたため、セッション終了を早める結果となっている。
イギリスGPを制したルイス・ハミルトンは、セッション序盤にストウでコースオフし赤旗の原因を作った。チームによれば、マシンに大きなダメージはなかったようだが、コース復帰には数時間を要しており、周回数も47周にとどまっている。
前日首位のウイリアムズは、バルテッリ・ボッタスが2日目のテストを引き継いだが、この日はトータル40周で6番手タイムに終わった。7番手はマルシャのマックス・チルトン、8番手にフォース・インディアのダニエル・ジュンカデラが続いた。
ピレリのタイヤ開発テストを担当したレッドブルのセバスチャン・ベッテルは9番手。76周を走ったベッテルは、パワーユニットの交換で走行時間をロスしている。
ロータスのシャルル・ピックは、午前中にピレリの18インチタイヤで14周を走行。その後は、早ければ次戦ドイツGPから禁止されるFRICサスペンションなしでの走行を行ったとみられる。
最下位のケータハムは、ジュリアン・リールとリオ・ハリアントを起用する予定だったが、走行開始からわずか2周でマシンがストップ。午後はリールのスーパーライセンス取得が優先され、ハリアントの走行は見送られるかたちとなった。