3度のF1チャンピオンであり、現在メルセデスのノンエグゼクティブチェアマンを務めるニキ・ラウダが、イギリスGP決勝での大アクシデントにつながったキミ・ライコネンの走りを批判した。
フェラーリの戦略ミスにより18番グリッドからスタートしたライコネンは、1周目のターン5でコースアウト、コースに復帰する際にランオフエリアのバンプに乗ってしまい、コントロールを失った。彼はウォールに当たった後、スピンしながらコースを横切り、その間にフェリペ・マッサと接触した。幸いライコネンにもマッサにも大きなけがはなかったものの、このアクシデントによって赤旗が出され、約1時間にわたってレースが中断、マッサはマシンのダメージにより再スタートすることができなかった。
ラウダは、ライコネンのコース復帰の仕方を批判している。
「私が言いたいのは、キミはミスを犯したということだ」とラウダ。
「彼はコースからはみ出した。それなのになぜ死に物狂いでコースに戻ってきてクラッシュするのだ?」
「(彼がけがをするような)事態にならなかったことを願っているが、あれは不必要な行為だった」
マッサも、ライコネンはもっと慎重にコースに戻ってくるべきだったと発言している。
ライコネンはもっと注意深くコースに復帰することができたはずだと思っているかと聞かれ、マッサは「それは間違いないね」と答えている。
「キミはコースからはみ出した。彼はおそらくスタート直後に何台か抜いて、バトルをしていたから、コースに復帰する時にポジションを落としたくなかったんだ」
「ついてないことにバンプに乗ってマシンのコントロールを失ってしまった。でもそうなったのは、ポジションを全く失いたくないと思ったからだ」
「フリープラクティスの時なら後ろに下がるが、レース中だとできるだけ早くコースに復帰しようとする。彼がまさにそうで、そうしてコントロールを失った」
ライコネンは今週シルバーストンで行われているF1合同テストは欠席するものの、次戦ドイツGPへの出場は問題ないとチームは述べている。