シトロエンとMスポーツが、来季のWRCに向けて現行マシンを大幅に改良する作業に取り組み始めた。両チームは、先週のラリーポーランドで、2015年の参戦を表明していた。
2015年は、現行型WRカーにとって技術的な規定に変更はないものの、新しい段階の始まりとなる。WRカー規定が次に大幅に変更されるのは、2017年の予定。
シトロエンのチーム代表、イブ・マトンは、WTCCのプログラム開始後まもなく、DS3の改良作業が始まったことを明かした。
「具体的に何をするつもりなのかは話さない」とマトン。「しかし、マシンの3つのエリアに手を付けたいと思っている。DS3の投入(2011年)以来、最大の変更となるだろう」
シトロエンは、アブダビとの3年契約が2015年末まで残っているため、来季の参加はこれまでも確実視されてきた。さらに契約を2年延長する選択肢もあり、シトロエン側はそれを希望し、さらに3年のホモロゲーションが残る最後までDS3 WRCを走らせたい意向だ。
一方、プライベートチームとして2シーズン目を迎えているMスポーツのマルコム・ウィルソンは、来季向けの資金はまだ固めているところだが、フォード・フィエスタの作業は進んでいると語った。
「来季も現在のマシンで続けることもできるが、選手権を戦う中で苦戦していれば、前に向かってプッシュを続けない理由はない」とウィルソン。
「来年もWRCに参戦する方向で作業しているし、それが計画のすべてだ」
ウィルソンは2015年のマシンの投入は、おそらくポルトガルになると見られている第4戦になるだろうと語った。
「新しい開発はモンテカルロには間に合わないし、最初の3戦にも登場しないだろう。でもその後は、すべてが計画通りに行けば、フィエスタを投入した2011年以来の進歩を遂げることになる」とウィルソン。