8日、今シーズン最後となる3回目のF1インシーズンテストがシルバーストン・サーキットで幕を開け、初日はウイリアムズFW36をドライブするフェリペ・マッサが総合トップタイムをマークした。
テスト初日を迎えたこの日のシルバーストンも、週末の決勝と同じく青空がのぞくドライコンディションとなった。最高気温は23度、路面温度は28度を記録した。
トップタイムをマークしたのはウイリアムズのマッサだ。彼は午前中、メルセデスのルイス・ハミルトンがイギリスGPのFP2で記録した最速タイムからコンマ7秒落ちとなる1分35秒242というタイムをミディアムタイヤで記録した。
2番手はレッドブルのダニエル・リカルド。午前中を空力テストに費やしたリカルドは、一日の終わりとなるチェッカーの数分前にトップと1000分の6秒差のタイムを記録した。
レッドブルにタイムを塗り替えられたメルセデスが3番手。初日のステアリングを握ったチャンピオンシップリーダーのニコ・ロズベルグは、改良バージョンのリヤウイングもテストしている。
ザウバーのエイドリアン・スーティルは、セッション開始から1時間がたったところでエンジントラブルに見舞われ、その後、パワーユニットの交換で走行時間を大幅にロスした。
キミ・ライコネンに代わって2日目にフェラーリをドライブするマルシャのジュール・ビアンキが5番手。彼はこの日最多の108周を重ねるとともに、ピレリのタイヤ開発テストも担当した。
6番手は、バルセロナテストに続きマクラーレンをドライブしたストフェル・バンドーン。彼はトータル71周を重ねたものの、セッション終了の1時間前にエンジンルーム内の火災に見舞われ、一足早く走行を終えている。
フォース・インディアのセルジオ・ペレスが7番手。4度の赤旗を出したトロロッソのジャンーエリック・ベルニュは度重なるバッテリートラブルに見舞われた。9番手はロータスのパストール・マルドナド。
フェラーリは10番手。ステアリングを握った開発ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサは午前中にピレリのタイヤテストを行ったが、その後は水漏れのトラブルもあり、周回数は49周にとどまっている。
ケータハムをドライブしたウィル・スティーブンスはトータル95周を走行。タイムはトップから5秒以上も遅いものだった。