6月下旬、英ウエスト・サセックスでは毎年恒例のモーター・イベント“goodwood festival of speed(グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード)”が開催された。
多くのレーシングマシーンが展示されるほか、ヒルクライムレースの催しも行われ「モータースポーツのガーデン・パーティー」とも呼ばれるこのイベント。
今年もチケット完売の盛況ぶりで、国中から集まった自動車好きでおおいに賑わったようだ。
歴史ある貴族邸宅“Goodwood House”前の広場には、メルセデス・ベンツのレーシングチームが発足してから80年が経ったことを記念した、巨大なインタレーションが登場した。
手がけたのはロンドン在住のアーティスト/デザイナーのgerry judah氏。これまでにも多くホストメーカーのインスタレーションを担当してきた、このイベントではおなじみの存在だ。
空中に登場したのは、過去に活躍した2台のレーシングマシン。90mものスチールのアーチによって、建物の上空に迫力ある姿を見せている。
古い方のモデルは、チーム最初の勝利をもたらした、1934年のW25。もう一方が2013年にF1を戦ったW04。5回のポールポジション獲得と1度の優勝を果たしたマシンだ。
メルセデスはその歴史の中で、マシンの車体に特徴的なシルバーのカラーを使い続けているという。
そんなメーカーへのオマージュが感じられる、躍動感あるインスタレーションだ。
GERRY JUDAH | Mercedes-Benz
http://www.judah.co.uk/works/mercedes-benz/