F1第9戦イギリスGPの決勝は、オープニングラップでフェラーリのキミ・ライコネンが大きなクラッシュを喫し、赤旗中断となっている。
ライコネンは、スタート直後の5コーナーでワイドに膨らんだ後、コースに戻ろうとしたところで挙動を乱し、コントロール不能状態に。そのまま高速状態でアウト側のウォールに接触したライコネンのフェラーリはパーツをまき散らしながら激しくスピン、コース上を横切るかたちとなり、そこでウイリアムズのフェリペ・マッサとも接触するかたちとなった。
最終的にイン側のグラベルにストップしたライコネンは、自力でマシンから降りたものの、足をひきずるような仕草をみせ、マーシャルに抱えられながらメディカルカーで運ばれている。
このクラッシュでレースは赤旗中断となり、現在は破損したガードレールの修復作業が行われている。そのため、レースが再開するのは、早くても14時(日本時間22時)以降になるとみられている。
なお、ライコネンと接触したウイリアムズのマッサは、一旦再スタートのグリッドについたものの、マシンのダメージが大きくレース続行を断念。F1出走200戦を不本意なかたちで終えることになった。
また、このクラッシュに巻き込まれ、フロントノーズにダメージを負ったケータハムの小林可夢偉は、無事にマシンを修復し、現在は再スタートの時を待っている。もうひとり、マルシャのマックス・チルトンもマシンの修復作業を急いでいるが、彼は赤旗中にピットインしたとしてスチュワードの審議対象となり、その後ドライブスルーペナルティの裁定を受けた。