土曜日の予選でニコ・ヒュルケンベルグが今シーズン自己ベストの4番手を獲得したフォースインディア。フォース・インディアというと、タイヤマネージメントに長けたレースに強いというイメージがあるが、実は限られた予算の中で、しっかりとマシンをアップデートしており、それが予選一発のでのパフォーマンス向上にもつながっている。
例えば、2台揃って入賞を果たした前戦オーストリアGPでは、フロントウイングのステー部分の形状をモディファイしてきた。第7戦カナダGPまでのステー(写真下段のタイプ)はほぼ垂直に伸びていたが、オーストリアGPから投入された新ステー(写真上段のタイプ)は、前方斜め下へ緩やかにRを描いた形状に変化している。これにより、空気抵抗が軽減され、効率良くダウンフォースを得られるようになった。
(尾張正博/F1速報)