先月末、シカゴをはじめアメリカの中西部は、常にないほどの大荒れの天気だった。
ミシガン湖では巨大な霧の壁が見られる異常気象で、一帯では激しい雨や雹が吹き荒れた。
地元のビデオグラファー、Craig Shimalaさんは、空模様の異変に気づき、GoProと魚眼レンズをつけたCanonで撮影を始めたという。
映像からはシカゴ上空が急速に厚い雲に覆われていく様子が窺える。
雲は細かな放電を繰り返し、あたりは昼間のような明るさになっていたようだ。
稲光は明滅を繰り返し、次第にウィリス・タワー、トランプ・タワー、ジョン・ハンコック・センターというシカゴの3つの超高層ビルに何度となく稲妻が落ちるように。
そして次の瞬間。
稲妻は3つのビルに同時に落ちたのだ。
Shimalaさんの2つのカメラは、この瞬間をしっかり捉えていた。
猛威をふるう自然の厳しい表情が垣間見える凄まじいショットだ。
なお、Shimalaさんが3つのビルに落雷する決定的瞬間をカメラに収めるのは2回目とのこと。
「奇跡の1枚」は、決して偶然だけでは撮られないということなのかもしれない。そのときの動画はこちら。
Vimeo (Lightning strikes three of the tallest buildings in Chicago at the same time!)
http://vimeo.com/12816548