ケータハムF1チームは現地時間2日、英リーフィルドに拠点を置くF1チームが新たなオーナーに売却されたことを正式に発表した。
唯一の日本人F1ドライバー、小林可夢偉が所属するケータハムがついに新たなオーナーのもとに売却され、再スタートを切ることになった。
チームのオーナーを引き継いだのは、スイスと中東の投資家からなるコンソーシアムで、元F1チーム代表のコリン・コレスが交渉をアドバイス。このオーナー権は即時引き継がれ、チームは今後も「ケータハムF1チーム」の名称で参戦すること、リーフィールドに拠点を置くことが、今回の売却の条件となっている。
さらに、元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースがチームの運営を指揮することも発表されている。アルバースは2005年にミナルディからF1にデビュー。その後もコレスが率いるMF1レーシシング、スパイカーF1で45戦に出走した経験を持つ。彼は、これまでケータハムを率いてきたシリル・アビテブールに代わってチーム代表のポジションに収まることになる。
アルバース指揮のもと再スタートを切ることになったケータハムだが、今回の発表ではドライバーラインナップについては一切触れられておらず、可夢偉は今後もケータハムをドライブする予定。すでにチームも今週末のイギリスGPに向け、シルバーストンで準備を進めている。
ケータハムF1チームは2010年にロータス・レーシングとしてF1に参入したが、これまでの4年半で一度も入賞を果たしていない。
チームを手放した前オーナーのトニー・フェルナンデスは、今シーズンの開幕前に今年チームが前進を示せなければF1チームから手を引くと語っていた。