2014年07月02日 19:20 弁護士ドットコム
理化学研究所は7月2日、神戸市内で記者会見を開き、小保方晴子ユニットリーダーをSTAP細胞の「検証実験」へ参加させるための計画について説明した。
【関連記事:STAP検証実験に参加決定、小保方さん「心より感謝」「誰もが納得する形に」】
実験の総括責任者で、同研究所発生・再生科学研究センター(理研CDB)の相澤慎一特別顧問は、理研の改革推進本部の指示で、小保方リーダーの実験に監視カメラを導入することを説明。その理由について、「世の中にはそこまでやらないと、彼女が魔術を使って不正を持ち込むのではないかという危惧があるのではないか」と述べた。
小保方リーダーはこの日、神戸市にある理研CDBに出勤した。実験への参加が発表されてから初めてのことだ。相澤顧問は小保方リーダーの様子について、「使い物になる状況では・・・」と口にしたものの、すぐに「まったく不適当なので取り消させてください」と発言を撤回。「精神状態が落ち着くまでは、すぐに実験に入れる状況ではない」と説明した。
相澤顧問によると、7月は小保方リーダーの生活環境を整えることに注力する。そして、8月の1カ月間を、小保方リーダーが実験に慣れるための準備期間と位置づけている。その後、9月から11月末まで、本格的な検証実験をおこなう予定だという。
小保方リーダーの実験には、透明性や信頼性を確保するためにいくつか条件をつけている。一つは、理研が指名した第三者の立ち会いのもとでおこなうこと。もう一つは、実験の様子を監視することだ。
小保方リーダーが使用する実験室は現在準備中だが、入り口にカメラを設置して、入室はカードキーで厳重に管理する。さらに、室内にも2台のカメラを設置して、培養などの実験の様子を監視するという。
さらに、テレビ局の女性記者から「入室の際に身体チェックをするのか」と質問されると、相澤顧問は「ボディチェックは考えていなかったが、必要だと判断されたら、女性の立会人にしてもらうことになると思う」と答えていた。
(弁護士ドットコム トピックス)