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WTCC、マシン輸送の関係で第9戦の開催地をソノマから北京に変更

2014年07月02日 11:40  AUTOSPORT web

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WTCCの開催地は今季終盤戦は中国で3レースが行われることになる。
WTCC世界ツーリングカー選手権は、2014年シーズンの第9戦に予定されていたアメリカ、ソノマでのレースについて、ロジスティクスの関係からソノマでの開催を断念、第9戦を中国、北京で開催すると発表した。

 これはFIAのワールド・モータースポーツ・カウンシルで決定されたもので、WTCCを運営するユーロスポーツからのリクエストにより、ソノマで9月17日に予定されていたWTCC第9戦について、ロジスティクスの問題で開催が不可能であるため、第9戦の開催地を変更。中国、北京近郊にある1周2.4kmのゴールデンポート・モーターパーク(北京金港國際賽車場)で10月5日に開催するとした。

 これは9月17日にソノマでレースを開催し、10月12日に予定されていた第10戦上海に向けWTCCマシン、機材を運搬するにあたり、WTCCのロジスティクスパートナーとユーロスポーツが適当な運送業者を見つけられず、10月9日までに上海に資材が到着しないため、十分な準備期間をチームがもつことができないのが理由だという。近年F1等ではマシンの空輸が行われているが、他のレースにおいては船で運ぶことが多い。

「我々は実務面の難問に取り組まなければならなかったんだ。株主たちに相談し、日程変更や空輸も含めた考え得るすべてのシナリオを検討したんだ。しかし、我々はソノマをスケジュールに残すという結論に至ることはできなかった」と語るのは、ユーロスポーツのイベント責任者であるフランソワ・リベイロ。

「我々のパートナーであるCTCC(中国ツーリングカー選手権)は迅速に対応してくれて、CTCCのスケジュールを調整し、北京でのレースを上海の1週間前に設定することをまとめてくれたんだ」

 WTCC同様の規定を採用するCTCCは以前からWTCCと良好な関係を保っており、上海、マカオで開催されるレースには中国から多くのプライベーターが参戦する。今回の決定により、WTCCの終盤戦は第9戦北京、第10戦上海、そして第11戦の鈴鹿を挟み最終戦がマカオと、アジアで4連戦をこなすことになった。