誰もが一度は、道ばたや駅前で、持ち主の現れない古びた自転車を見たことがあるだろう。
国内だけでも年間200万台にのぼるこの自転車の不法放置問題を、驚くべき手法で表現したのが「SADDLE BLOSSOMS」だ。
このアートプロジェクトは、廃棄予定の自転車を植物のプランターとしてリサイクルし、植物の成長を通じて、見る人にその放置時間を気づかせてくれるというもの。
植えられる植物は、桜、アマリリス、ラベンダーなどさまざま。
定点撮影をスピード再生した映像を観てみると、植物の神秘に感動をおぼえるとともに、こんなにも長い時間、自転車が放置されているのかと、あらためて考えさせられる。
この作品を発表した「リレーションズ」は、自転車シェアサービス「COGOO BICYCLE」などを手がける会社で、このほど世界3大広告賞の1つ「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」にてSilver Lionを受賞し、国内外で話題を呼んでいる。
朽ちゆく自転車と力強く成長する植物の姿は、なんとも対照的で、誰もがつい見入ってしまうことだろう。
ぜひ公式サイトもチェックしてみてほしい。
SADDLE BLOSSOMS PROJECTウェブサイト
http://cogoo.jp/saddleblossoms
※音声つき
スペシャルムービー「BICYCLOCK」
http://youtu.be/6tlyrDCb8H4
スペシャルムービー「ALIVE」
http://youtu.be/pfKz-jOz2hU