マクラーレンのグループCEO、ロン・デニスが、ジェンソン・バトンにはもっといい仕事をしてほしいとの発言を行った。バトンとチームとの契約は今年末までとなっているため、2015年のドライバーラインナップについて注目が集まっている。
マクラーレンは2013年はランキング5位、今年は第8戦終了時で6位と低迷から抜け出せずにいる。復活を目指すチームは、メルセデスからホンダのワークスパワーユニットにスイッチする2015年に向けて、可能であればフェルナンド・アロンソかルイス・ハミルトンを獲得することを望んでいると言われており、先週、いくつかのイギリスメディアがバトンが放出される可能性があると伝えた。
そんななか、デニスは、今のマクラーレンのマシンには優勝を争う力がないと認める一方で、バトンはルーキーのケビン・マグヌッセンと比較してもっといい仕事をすべきであると発言した。
第8戦終了時点でバトンは43点でランキング8位、マグヌッセンは29点で10位に位置している。
「ドライバーたちはベストを尽くしているので、それについては満足している」とデニスがSky Sportsに対して述べたとThe Guardianが報じている。
「ケビンがジェンソンに対して大きな警鐘を鳴らす存在となっているのは間違いないと思う。ある意味で、『ケビンを選んだのは大正解だった』と言うことができる」
「だが一方ではこうも言える。『しっかりしろ、ジェンソン。君はワールドチャンピオンだ。君にとって常に可能であり常にやらなければならないのは、チームメイトに勝つことだ』」
「彼にもっと頑張ってほしいか? もちろんそう思っている。彼は高い報酬を受け取っているグランプリドライバーだ。もちろん、我々は彼にベストのマシンを提供しているわけではない。少なくとも彼がこのクルマで勝つのは簡単ではないだろう。だが本分を尽くすことはできる。そしてケビンは(バトンを)苦しめるためにできるだけのことをしなければならない」
デニスは2015年のドライバーラインナップについて、状況を見極めてベストのドライバーを獲得したいと考えており、近いうちに決断を下すつもりはないと述べている。
「我々は勝ちたい。契約可能な中でベストのドライバーたちが我々のマシンに乗りたいと願う、それが我々の望みだ」とデニス。
「重要なのは“契約可能”という言葉だ。皆それぞれに契約を結んでおり、我々はその契約を尊重している」
「もしルイス(・ハミルトン)や、その他の多数のトップドライバーたちが来年我々のチームで走ることが可能な状況であれば、彼らを乗せたいと思う」
「我々が望んでいるのは勝つことだけだ。そのために熟慮して決断を下す必要がある」