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佐藤琢磨を妨害。青旗無視のアンドレッティに罰金裁定

2014年06月30日 12:50  AUTOSPORT web

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周回後れにも関わらず、首位を走る佐藤琢磨を10周にもわたって抑え続けたマルコ・アンドレッティ
インディカーシリーズは、6月28日に行われた第9戦ヒューストンのレース1で、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)が青旗を無視したとして、マルコに2,500ドル(約25万円)の罰金(執行猶予3レース)、チームにも2,500ドルの罰金(執行猶予なし)を科したことを明らかにした。

 アンドレッティは28日に行われたレース1の8周目に緊急ピットイン。当時先頭を走っていた佐藤琢磨の直前でコースに復帰した。アンドレッティは佐藤琢磨が背後に迫るものの一向に譲る気配を見せず青旗(「後ろのマシンを先行させろ」の指示)を10周以上にわたり無視し続けた。この結果、アンドレッティのチームメイトであり、当時2番手を走っていたジェームズ・ヒンチクリフが、佐藤との差を4秒から0.4秒まで一気に詰め、27周目のピットストップで首位を奪うことに成功した。

 佐藤琢磨はレース後の公式コメントで「僕の方がずっと速かったのに、マルコは僕を抑え続けました。それは何周か分からないほど長い間でした。おかげでずいぶん遅れをとってしまいました。結局最後にはブラックフラッグが出されたけど、そのダメージは大きかった」と語っている。

 通常、青旗を振られたドライバーは、ただちに後続車を先行させなければならないと規定されている。たとえばF1では、各ポストで振られている青旗を3回程度無視すると、ドライブスルーペナルティを科せられる。今回のマルコ・アンドレッティの場合は、10周以上にもわたって佐藤琢磨を抑え続けてからやっとドライブスルーペナルティが出され、その後執行猶予付きの2,500ドル罰金という判定が下っている。(※一部修正しました)