ケータハムF1チームのオーナー、トニー・フェルナンデスがすでに同チームを売却した、あるいは売却することを決めたと、イギリスの複数のメディアが報じている。
ケータハムは2010年にロータス・レーシングとしてF1に初参戦して以来、この4年半の間に、入賞を成し遂げていない。2014年のシーズンスタート前に、フェルナンデスは、今年チームが前進を示せなければF1チームから手を引くと語っていた。
5月にフェルナンデスは、ケータハム・グループの売却のうわさを否定する声明を発表しているが、彼がF1チーム売却を考えているといううわさは根強くささやかれている。
先週末、フェルナンデスがTwitterを通して「F1はうまく機能していないがケータハム・カーズは愛している」と発言し、その後アカウントを削除したことで、彼がF1チームから手を引くことを決めたとの見方が高まっている。
現在多数の買収希望者と交渉中であるという報道や、すでに売却契約がなされ近いうちに正式発表が行われる見込みだという報道など、メディアによって多少内容は異なっている。
英Crash.netは、チームに取材したところノーコメントという返答だったと伝えている。
小林可夢偉は、6月のカナダGPの際に、ケータハムチーム売却報道について次のようにコメントしている。
「僕はドライバーなので、僕にできることはコース上でいかに良い結果を出すか。つまり、速くクルマを走らせることができるかということ。そして、チームの経営状態を考えるのが彼ら(チームオーナーら)だから、そのことを僕が考えても仕方がない。だから、そういうウワサが載っている記事も読んだことないし、気にしていない」
「僕がやらなければならないことは、いかにクルマを速くするか。だって、チームのみんなは本当に頑張っているのを僕が一番知っている。だから、経済的に良くなった時に、すぐに結果を出せるようにすることに集中したい」
万一チームオーナーが変わっても、ドライバーなどを含むチーム体制が変わるとは限らない。今後の成り行きを見守りたい。