6月27日金曜日、WRC第7戦ポーランドの競技2日目は3本のSSを二度走行し、ミコワイキのスーパーSSを加えた計7ステージ。また、SS5~8は隣国リトアニアに設定され、1日をとおして12~17kmと短めのステージが連続する構成となっている。
この日のオープニングステージとなったSS4では、フォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセンがベストタイム。チームメイトのセバスチャン・オジエをわずかながら逆転しラリーリーダーに。しかし、リトアニアでのSS5、6でオジエはミケルセンを上まわるタイムを記録。SS6でミケルセンを逆転し再び首位に返り咲いた。
リモートサービスを経てのSS7と8は安全上の問題からキャンセル。実質的にリトアニアのステージは1度のみの走行となってしまった。ポーランドにもどったSS9はミケルセンがオジエに2.5秒差の一番時計。総合順位でもオジエを1秒上まわりトップに立った。このSS9は、ミケルセンの平均時速が136.88kmと、近年のWRCのなかでもトップクラスのハイスピードステージ。ステージの平均時速としては、ラリーフィンランドの高速SSとして知られるオウニンポウヤ(2013年大会でオジエが平均時速130.75kmを記録)を大きく上まわる結果となった。
この日最後のステージは夜10時からスタートするスーパーSS。ここで再びオジエは首位に立ち、チームメイトとのシーソーゲームを制した。
2日目を終えた段階でトップはオジエ、2番手にはミケルセン、3番手にはミークに代わってオストベルグがつけている。初日調子の出なかったラトバラは4番手まで浮上してきた。
競技3日目は計10SSを予定。SS11スタートは日本時間28日15時となっている。
【SS10後暫定総合順位】
1:S.オジエ(フォルクスワーゲン)47:22.4
2:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン)+0.9
3:M.オストベルグ(シトロエン)+19.5
4:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン) +32.0
5:K.ミーク(シトロエン)+40.0
6:J.ハンニネン(ヒュンダイ)+46.8
7:M.ヒルボネン(フォード) +1:06.8
8:R.クビカ(フォード) +1:16.1
9:E.エバンス(フォード) +1:21.4
10:T.ヌービル(ヒュンダイ)+1:22.8