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パイクスピーク:ミツビシ、予選もワンツーでクラス最速堅持

2014年06月27日 20:10  AUTOSPORT web

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MiEVエボリューションIII
第92回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは現地時間26日、練習走行・予選の2日目を迎え、ミツビシのMiEVエボリューションIIIが前日に続きEVモディファイドクラスでワンツーをマークしている。

 パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムが開催されている、北米コロラド州のコロラドスプリングス。26日、注目の日本勢が参戦するEVモディファイドクラスは、全長20kmのコースを3分割したレイアウトの中から山麓のボトムセクションを走行。ミツビシのグレッグ・トレーシーが3分48秒208でクラストップ、増岡浩が3分51秒445の2番手タイムで続き、前日のアッパーセクション同様のオーダーでMiEVエボリューションIIIがクラス最速であることを見せつけた。

 この日走行したボトムセクションは、リズミカルな中~高速コーナーが連続するレイアウトで、エアロダイナミクスとタイヤのグリップ性能がタイム向上の鍵となる。そんななか、ミツビシ陣営は両ドライバーともに事前のシミュレーションに近いタイムをたたき出し連日のクラスワンツー。予選オーバーオールでも2番手、3番手につけた。

 この結果に対し、かつてミツビシのWRC参戦時のワークスマシン開発にも携わった田中泰男エンジニアは、「練習走行、予選と経てマシンの状態はほぼ完璧。昨年と比較しても大幅なタイムアップを果たしましたし、目標値をクリアできました」と、手応えを語った。

 一方、同じくオリジナルのフルEVマシン、2014 Monster Sport E-RUNNER パイクスピーク スペシャルで参戦するモンスター田嶋こと田嶋信博は、前日同様ミツビシ勢の背後3番手に付ける4分02秒000を記録。しかし、ここまではタイヤウォーマーを敢えて使用しない状態で走行するなど、本番に向けての秘策がありそうな気配も漂う。

 前述のとおり、予選全クラス総合では現在トレーシーが2番手、増岡が3番手につけるも、アンリミテッドクラスにオリジナルマシンを持ち込んだポルシェ・ワークスドライバー、ロマン・デュマが総合トップに立ちはだかる。明けた現地時間27日(金)は、中腹部のミドルセクションで練習走行が行なわれた後、パイクスピーク山麓のコロラドスプリングス市内で参戦マシンが一同に介してのファンフェスタが開催される予定となっている。

(Keisuke Koga/オートスポーツweb)