プレイステーション用の“リアル・ドライビングシミュレーター”として全世界的に多くの人気を博しているソフト『グランツーリスモ』を発売するポリフォニー・デジタルは25日、国際自動車連盟(FIA)とパートナーシップを締結したと発表した。
今回のパートナーシップ締結にあたり、『グランツーリスモ6』は史上初めてFIAの認定を受けたソフトウェアとなった。また、FIA審査員がグランツーリスモ開発元であるポリフォニー・デジタルの東京スタジオを訪問し、ゲーム内のコースを審査。その結果、4つのコースが認定を受けたという。ゲーム内のコースの再現度が高く評価され、将来的にゲーム内のその他のコースも審査を受ける予定だ。
また、パートナーシップの次の活動として、FIAとグランツーリスモは正式なFIAオンラインチャンピオンシップを2015年中に開催するという。オンライン上でFIAの冠がかかった選手権を戦うことにより、プレイヤー、そしてモータースポーツファンが本物のモータースポーツと触れ合う機会を提供することを目指していくという。
「この革新的な新しいパートナーシップにより、何百万人もの『グランツーリスモ』とモータースポーツのファンが家庭内で、これまでよりさらに精密に細部まで作り込まれたコース上でのレース楽しめるようになる」と語るのは、FIAジャン・トッド会長。
「『グランツーリスモ』シリーズはモータースポーツに新しいファンを呼び込む重要な役割を果たしてきた。これから開催されるFIAオンラインチャンピオンシップの開発にFIA自身が関わることにより、『グランツーリスモ6』は今まで以上に現実世界のモータースポーツに近づいた体験を提供するようになる」
また、グランツーリスモシリーズのプロデューサーを務める山内一典氏は、「私達はグランツーリスモ・シリーズが世界モータースポーツの統轄機関に正式に認定されることを誇らしく感じます。グランツーリスモの15年を超える歴史の中で、これはこれまで頂いた最高の名誉だと感じています」と喜びを語っている。
「このFIAとのパートナーシップは、私達のもつバーチャルとリアルのレースを一つの輪で繋げ、クルマとモータースポーツのエンスージアストの人口の拡大を図るという使命のなかで大きな前進となります」
グランツーリスモはリアルモータースポーツの世界でもさまざまな活動を行っており、山内プロデューサー自らニュルブルクリンク24時間に参戦するほか、ヨーロッパではニッサンとコラボレーションして、グランツーリスモのプレイヤーから選抜されたドライバーが実際のレースに参戦する『ニッサンGTアカデミー』を開催しているほか、日本でも今季、スーパーGT参戦のBMW Sports Trophy Team Studie、BMWジャパンとコラボレーションした『BMW Z4 Challenge』を開催した。