スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは25日、6月27日~28日に鈴鹿サーキットで開催される公式テストのエントリーリストの最終版を公開した。GT500クラスにフレデリック・マコウィッキ、道上龍の名が追加されている。
この公式テストは、7月の第4戦SUGO、そして8月の第6戦鈴鹿1000kmを見据えてのもの。第6戦の前売観戦券を持っていれば入場無料で観戦できるほか、さまざまなエリアが解放されるなどファンにとっても注目のテストと言える。
すでにこれまでもGT300クラスを中心に注目のドライバーの参加が明らかにされており楽しみなテストとなっているが、25日に明らかにされたエントリーリストには、GT500クラスのホンダ陣営を中心に大注目の名が記されている。
まず、18号車ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTには、第3ドライバーとして昨年まで童夢でホンダHSV-010 GTをドライブしていたフレデリック・マコウィッキの名が記された。マコウィッキは今季に向けスーパーGT参戦継続を希望していたものの、家庭の事情等もありヨーロッパに戻り、ポルシェAG・チームマンタイの一員としてWEC世界耐久選手権を戦っていた。
ただル・マン24時間の時点でマコウィッキは日本に戻りたい希望があることをオートスポーツwebにも明かしており、今回の鈴鹿公式テストは注目の参加と言える。HSV-010で昨年素晴らしい活躍をみせていたマコウィッキが、NSXコンセプト-GTをどう操るのか注目だ。
また、8号車ARTA NSX CONCEPT-GTには昨年までGT500クラスでEpson HSV-010をドライブしてた道上龍の名が記された。2000年のJGTC王者である道上は今季、スーパーGTではドライブせずGT300クラスのTEAM無限のエグゼクティブアドバイザーとしてチームの活躍に貢献するほか、ホンダの若手育成を担う立場を務めていた。
この道上のドライブについてARTA Projectに聞くと、道上のテスト起用は第6戦鈴鹿を見据えてのことだという。今季チームでは鈴鹿に第3ドライバーの登録を検討しており、経験のあるドライバーを模索。そこで白羽の矢が立ったのが道上だとのこと。実際に道上を鈴鹿で起用するかどうかはまだ分からないが、道上は実戦仕様のNSXコンセプト-GTをドライブした経験がないことから、TEAM無限、そしてホンダとの協議の末、まずはテストで乗車するようだ。
GT300クラスでもポルシェワークスドライバーのヨルグ・ベルグマイスターや、ニッサンGTアカデミー出身のウォルフガング・ライプの乗車など注目の要素が多い鈴鹿テストになりそうだ。