2014年F1第8戦オーストリアGPのフリー走行2回目は、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。ケータハムの小林可夢偉は21番手で初日を終えた。
金曜2回目の走行となる90分のフリープラクティスは午後2時からスタート。セッション開始時の天候は朝に引き続き曇りとなったが、雲の切れ間からは若干晴れ間ものぞいた。気温は18度、路面温度は28度を記録した。
セッションは各車とも序盤からコースへと向かい、まずはソフトタイヤで10周前後を走行。上位勢で最初にフェラーリのフェルナンド・アロンソがトップタイムを刻むが、すぐにメルセデスのニコ・ロズベルグとハミルトンがアロンソのタイムを塗り替え、1分10秒台前半のタイムでライバルからリードを奪った。
最初の30分が過ぎると各車はタイヤをスーパーソフトにスイッチ、アタックラップに向かうが、ここでもメルセデス勢の速さは際立っており、ハミルトンがコンマ8秒ほどのタイムアップで1分9秒台に突入。ロズベルグもハミルトンのコンマ3秒差で2番手につけ、メルセデス2台が順調な仕上がりを見せる。
一方、メルセデス以外の上位勢では、フェラーリのアロンソがトップからコンマ9秒差ながら3番手タイムをマークし、メルセデスのパワーユニットを搭載するウイリアムズ2台の前に。そのアロンソはセッション後半のロングランでもまずまずのペースを示し3番手のまま初日の走行を切り上げた。
メルセデス勢は、決勝タイヤのメインとなるソフトコンパウンドで1分13秒台を並べるなど、今回もライバルを大きく上回るロングランペースを見せ、焦点はすでにチームメイト同士の争いに。なかでも、2番手のロズベルグは早めにマシンを降りたチームメイトに対して13周も多い50周を重ねるなど、十分な走り込みで明日以降の戦いに備えている。
前戦カナダを制したレッドブルは、セバスチャン・ベッテルが6番手、ダニエル・リカルドも8番手と若干不安を残すスタートに。フェラーリのもう一台を駆るキミ・ライコネンは11番手、フォース・インディアもセルジオ・ペレス13番手、ニコ・ヒュルケンベルグ17番手と下位に終わった。
ケータハムの小林可夢偉はブレーキング時の挙動に不安を抱え、22台中、最も少ない24周で初日の走行を終えている。