環境問題の深刻化を受け、サステナビリティ(持続可能性)を意識した製品が増えてきた今日この頃。
だが、すでにあるごみをどうするのか?という問題は、未だ片付かないままだ。
そんな問題の1つの解決策となりそうなのが、オランダの建築会社「WHIM Architecture」が発表した「Recycled Island(リサイクルド・アイランド)」。
リサイクルド・アイランドは、その名の通り、ごみをリサイクルして、島を作ってしまおうというプロジェクト。
素材となるのは、海や川を漂う、ペットボトルなどのプラスチックごみ。それらをブロック状に加工し、なんと“水に浮かぶ”巨大な島にするというのだ。
その大きさは、ハワイ島に匹敵するほどで、住居から農業地域までが揃う、1つの街となる見込み。
現在は、この壮大な計画のプロトタイプとして、“水に浮かぶ公園”「Recycled Park(リサイクルド・パーク)」をオランダ・ロッテルダムに作る案が進行中。
そこには、市民が憩うレクリエーション施設が設けられるそうで、もちろん緑を植えることもできる。
この計画が成功すれば、プラスチックごみの新しい活用法となるだけでなく、温暖化による海面上昇で、土地が減りつつある地域でも役立てることができそうだ。
なお、“太平洋ごみベルト”などと呼ばれるエリアには、世界中のプラスチックごみが衝撃的なほど集積しており、このプロジェクトの発端理由の1つとなっている。
ごみ問題の解決策として、私たちに夢を与えてくれるこの計画。数年後には、新スポットとして紹介されることになるかもしれない。
WHIM Architecture
http://www.whim.nl/