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AKB高城亜樹さんのツイッターが乗っ取られた! 偽の「合コン報告」の法的問題は?

2014年06月20日 16:40  弁護士ドットコム

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AKB48の高城亜樹さんが、ツイッターのアカウントを何者かに乗っ取られ、身に覚えのないツイートを発信されたと打ち明けたことが話題になっている。


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報道によると、高城さんのツイッターアカウントで6月19日未明前後、「今日はみちゃとSBの今宮選手と森選手と4人で食事したよ」と書き込まれた。「みちゃ」は4月にAKB48を卒業した野中美郷さんのニックネーム。SBは福岡ソフトバンクホークスを意味しているとみられ、4人で「合コン」したことを報告したようにみえる。このツイートはすぐに削除された。



いわゆる間違ってツイートした「誤爆」にもみえるが、高城さんは「私が書いていないことが、私のTwitterで呟かれている」と乗っ取られたことを示唆した。



所属するワタナベエンターテイメントの大澤剛取締役も、「内容は全くの事実無根であり、第三者が高城のTwitterアカウントに不正アクセスをして送信したものです」「警視庁サイバー犯罪対策課に相談の上、捜査を進める依頼をしております」と被害にあったことを主張している。



ツイッターのアカウントを乗っ取られ、何かを書き込まれた場合、どのような法的な問題が生じるのだろうか。高橋郁夫弁護士に聞いた。



●「不正アクセス禁止法」に基づいて対応


高橋弁護士はこう指摘する。



「今回のようなケースは、『不正アクセス禁止法』に基づいて対応することになります。他人のパスワードを不正に取得して、アクセスすることは禁止されています」



法律の条文には「何人も不正アクセス行為をしてはならない」(第3条)とあり、これに違反した場合、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられることになる。



また、今回は書き込まれた中身が、AKB48の「恋愛禁止」ルールに触れる可能性のある微妙な内容だったことで、ファンに衝撃を与えてしまったが、名誉毀損になる可能性はないのだろうか。



「内容にもよりますが、ネットに虚偽の事実を書かれた場合、名誉毀損になる可能性がありますね」



今回のような形で、アカウントを乗っ取られた場合、どう対応すればいいのだろうか。



「警察が事件として扱ってくれるかどうかはケースによります。個人でできる対策として、もし被害にあったらパスワードを変更することが必要になるでしょう。普段から他人にパスワードを教えないのはもちろん、定期的に変更することを心がけておくといいでしょう。



もし知らない人ではなく、知人にパスワードを盗み見られている場合は、『不正アクセス』以外の問題が生じる可能性もあります。例えば、ストーカー被害の一環として勝手にアカウントを使われるような場合は、ストーカー被害として警察に届け出ることもありうるでしょう」


(弁護士ドットコム トピックス)



【取材協力弁護士】
高橋 郁夫(たかはし・いくお)弁護士
情報セキュリティ/電子商取引の法律問題を専門として研究する。また、法律と情報セキュリティに関する種々の報告書などに関与。
事務所名:駒沢綜合法律事務所
事務所URL:http://www.comit.jp/