フォース・インディアは、カナダGP最終ラップでのクラッシュに関するセルジオ・ペレスへのペナルティを撤回させるため、FIAに対して再審議を求めた。
カナダGP決勝のファイナルラップ、セバスチャン・ベッテルを含む激しい3位争いの中でペレスとフェリペ・マッサが接触、両者は大クラッシュを喫してレースを終えた。カナダのスチュワードは接触の責任はペレスにあるとして、オーストリアでの5グリッド降格のペナルティを言い渡した。
しかしフォース・インディアはFIAに書簡を送り、新証拠があると申し立てたということだ。その証拠は、レース後、ペレスは病院にいたためカナダのスチュワードは彼から直接話を聞いていないことに関連したものであると考えられている。
FIA国際スポーツ法典13.10条において、“新しい要素”が発見された場合にはチームは再審議を求めることが許されると記されている。
これに基づき、フォース・インディアはFIAに対して依頼を行った。この件の審査はオーストリアGPのスチュワードに委ねられる。
金曜朝9時から、フォース・インディアとFIAの代表者が出席するヒアリングが行われ、“新しい要素”が実際に存在するかどうかについての検証が行われる。存在すると認められた場合には、午後4時にフォース・インディアとウイリアムズが出席するヒアリングが行われ、事故に関して改めて審議される。
フォース・インディアは、クラッシュの責任は全面的にペレスにあるわけではないとの判断が改めてなされ、ペナルティが取り消されることを願っている。
フォース・インディアとペレス、ウイリアムズとマッサはそれぞれこの事故に関して相手に非があると非難している。