今年のル・マン24時間でフェラーリがLM-GTEプロクラスのクラス優勝を果たしたことを受けて、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロは「極めて重要な勝利」と称賛のコメントを述べている。
フェラーリ、ポルシェ、アストンマーチン、そしてコルベットによって争われた今年のLM-GTEプロクラス。終盤まで接戦が続いていたものの、最後まで大きなトラブルに見舞われることなく好ペースを刻んだAFコルセのジャンマリア・ブルーニ/トニ・バイランダー/ジャンカルロ・フィジケラ組51号車フェラーリ458イタリアが優勝を果たした。
昨年はポルシェAG・チーム・マンタイに敗れたフェラーリだが、今年は2年ぶりにクラス優勝を獲得。フェラーリはクラス優勝の回数を24回まで伸ばしている。なお、クラス2位には73号車コルベット、3位に92号車ポルシェが続いている。
「今回の優勝は、驚異的なレースにおける極めて重要な勝利だ。結果には大変満足している」と優勝の喜びを語ったモンテゼモロ。
「この勝利は、チーム全員のハードワークに対するこの上ないご褒美と言えるだろう。私も彼らに祝福のメッセージを贈るよ。我々のチームは、強力なライバルたちに勝る車両でレースを制した。フェラーリの全社員がこれを大いに誇ることができるよ」
今回のル・マンでは、F1でフェラーリを駆るフェルナンド・アロンソが現役ドライバーとしては初めてスタートフラッグを担当したほか、モンテゼモロもサーキットを訪問。その中で、フェラーリがF1を撤退しスポーツカーレースの分野に力を注ぐとモンテゼモロが示唆した、との報道もなされたが、フェラーリは「報道は彼の発言を極端に解釈したものである」としてこれを打ち消す声明を発表している。