ニュルブルクリンクが、2019年までF1ドイツGPを単独開催する新しい契約に合意する見込みだと、地元のドイツメディアが報じている。
現在、ドイツGPはニュルブルクリンクとホッケンハイムで隔年開催という形態をとっており、今年はホッケンハイムが2年ぶりにドイツGPをホストすることになっている。
しかしSPEEDによれば、ドイツ紙の「Rhein Zeitung」は、今年初めにニュルブルクリンクを買収したデュッセルドルフの自動車関連グループ「カプリコーン」が、2019年までドイツGPを開催する契約をバーニー・エクレストンと新たに結ぶ見込みだと報じた。
同紙は、エクレストン側との新規契約に「今後5年以降を見据えた長期的な戦略的パートナーシップ」も含まれているとしている。
だが、2016年と2018年の開催権を有するホッケンハイム側は、カプリコーンの発行した声明を批判し、エクレストンが同サーキットとの契約を解除することはできないと主張している。
「このプレスリリースが出されたことは、きわめて侮辱的なことだ」と、ホッケンハイムのボス、ゲオルグ・サイラーがドイツのSID通信に語った。
「F1では、交渉中の間にプレスリリースを出さないという慣習がある。これは恥ずべきことだ」
またサイラーは、エクレストンのやり方について次のように述べている。
「彼は(契約を)終了することができないし、終わらせることはしないだろう。私は、エクレストン氏がフェアで良いパートナーであることを知っている。実際、このニュースには驚いたよ」
ただ、エクレストンは、ドイツ紙アウト・モーター・ウント・シュポルトに、ニュルブルクリンクとの新たな契約を示唆している。
「私はカプリコーンの人々に会った。問題は、彼らが他のヨーロッパレースと同じレベルの収入を見つける必要があるということだ。ニュルブルクリンクはスパ(・フランコルシャン)と近いので、私は彼らにベルギーGPと同じような契約条件を提示した」
スパは、低い開催権料と引き換えにチケット収入を放棄している。
「私はホッケンハイムに対して何の感情も抱いていないが、彼らがこちらの求める条件を満たせるとは思えない」
「彼らを支援するには、特別な事情を考慮した契約を結ばなければならなかったが、永久に留まることはできないんだ」
「我々がニュルブルクリンクとの長期契約に合意できれば、現行の契約を終了し、2015年という早い時期に新しい契約をスタートさせるのがベストだ」