トップへ

夜の街に浮かび上がる“光の迷路”が伝えるもの

2014年06月17日 13:10  isuta

isuta

写真
アウシュビッツ強制収容所を訪れる際の玄関口としても知られる、ポーランドのカトヴィツェに現れたこの物体。 夜の街に幻想的に浮かび上がり、通りがかる人が光に誘われて中に入ると、迷路になっている。 これはKatowice Street Art Festivalというアートイベントに出展されたインスタレーションのひとつ。 覆面アーティスト集団、luzinterruptusの手による“Labyrinth of plastic waste(ラビリンス・オブ・プラスチック・ウェイスト)”という作品だ。 24時間公開されており、夜間はLEDライトのイルミネーションも灯されている。 luzinterruptusは、日々消費される飲料用ペットボトルのゴミ問題に警鐘を鳴らすため、このインスタレーションを制作。 袋を満たしているペットボトルは、基準に届かなかったものを地元の製造工場から譲り受けたほか、住民の協力を得て集められた。 4日の間に集まった大量のペットボトルで作られた迷路は、それ自体が大量のゴミを可視化し、問題提起しているとも言えるだろう。 イベントの終了後には解体され、ペットボトルはすべてリサイクルにされたようだ。 見て、体験して楽しいというだけでなく、なんとも考えさせられる作品である。 Laberinto de residuos plásticos/Labyrinth of plastic waste http://www.luzinterruptus.com/?p=2584 photo by Gustavo Sanabria http://gustavosanabria.com/ ・アート(まとめ)