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ル・マン24時間で見かけた、日本で戦うドライバーたち

2014年06月17日 06:20  AUTOSPORT web

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ニッサンZEOD RCで参戦していた本山哲と、KCMGのアドバイザーを務めていた松田次生
6月14日~15日に、サルト・サーキットで開催されたル・マン24時間耐久レース。舞台のサルト・サーキットには、レースに出場した中嶋一貴、本山哲、井原慶子、中野信治の4人の日本人ドライバーのほかにも、多くの日本人レーシングドライバーが来場していた。

 F1モナコGP、インディ500と並ぶ世界三大レースのひとつであるル・マン24時間は、もともと高い注目が集まっていたが、2012年からトヨタ・レーシングが参戦、来季からニッサンが復帰するなどここ数年日本でもさらに注目度が増している。

 もちろん、ル・マン24時間のコースであるサルト・サーキットの難しさや過酷さはレーシングドライバー、チームにとっても魅力的なものであり、もしそこで勝利を飾れば世界的なステータスも高まる。また、ここ数年日本のスーパーGT、スーパーフォーミュラで活躍したドライバーがル・マン/WECで大活躍していることもあり、日本でともに戦っていたドライバーにとって、具体的な目標になっていると言っていいだろう。

 ただ、ル・マン24時間を初めて戦う時にはシミュレーターでのテストに加え、2週間前に開催されるテストデーで走行することが義務とされている。今季はスーパーGT第3戦オートポリスがテストデー同日に開催されていたこともあり、日本を主戦場とするドライバーたちは今季出場することが難しかった。

 そんな中開催された14日~15日のル・マン24時間では、出場こそしなかったものの、多くの日本で戦うドライバーたちが姿をみせた。ニッサンのホスピタリティが最も人数が多く、KCMGのアドバイザーを務める松田次生やジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ、今季ブランパン耐久シリーズで活躍する千代勝正らが姿をみせたほか、日本のニスモの首脳陣も多く訪れていた。

 また、トヨタのホスピタリティには、平手晃平の姿も。平手はトヨタF1のテストドライバーも務めた経験があり、TMGのスタッフとの再会を楽しんでいた様子だった。一方、中嶋一貴の弟である大祐もサーキットに。大祐は主な目的は兄の応援と、趣味の写真撮影だったとか。

 チーム・タイサンには、飯田章も訪れチームを応援していたほか、併催のポルシェカレラカップ・フランスに出場した星野敏のコーチングに藤井誠暢もル・マンに訪れていた。さまざまな来訪の目的はあったと思うが、どのドライバーもル・マンの雰囲気を楽しんでいた様子。この中に今後のWECや来年のル・マンで戦うドライバーの姿が見られるかどうか楽しみなところだ。