フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロは、F1の商業面のボス、バーニー・エクレストンに対し、F1界の主だったメンバーが集まりF1の将来について話し合う場を設けることを提案した。
ディ・モンテゼモロはエクレストンとF1を所有するCVCの社長であるドナルド・マッケンジーに対して書面で、F1がファンとスポンサーを無視しつつあることへの懸念を表し、F1への関心が薄れていくことに対して対策を講じる必要があると訴えた。
チームとF1の利害関係者たちによる最近の会合では、コスト削減が話題の中心だったものの、ディ・モンテゼモロは、コスト以外の面が見過ごされていると懸念を表している。
彼は書簡の中に、F1は若い世代のファンを引き付けることができず、スポンサーからの関心も薄れつつあり、間違った方向に進んでいると主張、軌道修正について話し合うための場を設けてほしいと記したといわれている。
ディ・モンテゼモロは、会合の場にチーム、メディア、テレビ局、レースプロモーターに加えてGoogleやアップルも招くことを希望している。
彼は会合の場としてフェラーリの本拠であるマラネロを提供すると申し出ており、9月のイタリアGPの前の週を提案している。
フェラーリは15日、声明を発表、「F1は誤った方向に進みつつあるように思われる。約半世紀にわたってF1の世界で活躍してきたフェラーリは、F1の方向性を修正するための行動を起こすことを決めた」と述べた。