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ル・マン24時間:首位を続々トラブル襲う。2号車アウディがトップを奪還

2014年06月15日 20:30  AUTOSPORT web

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首位を奪い返した2号車アウディR18 e-トロン・クワトロ
第82回ル・マン24時間耐久レースは、15時のチェッカーフラッグまで残り2時間となった。レースは20号車ポルシェ919ハイブリッドと2号車アウディR18 e-トロン・クワトロのマッチレースの様相を呈しはじめていたが、12時59分に20号車ポルシェにもトラブルが発生。2号車アウディが首位を奪還している。

 現地時間11時の1号車アウディのトラブル発生以降、トップに浮上したのは20号車ポルシェ。ティモ・ベルンハルトの手で着実に周回を重ねる一方、同一周回で走行する2号車アウディはアンドレ・ロッテラーがステアリングを握り、時折予選ペース並みのハイペースで20号車とのギャップを切り取っていった。

 12時34分、20号車ポルシェはピットインを行い、ベルンハルトから最後のドライバーとして、エースであるマーク・ウエーバーにステアリングを託した。鳴り物入りで今季F1からWECに移ったウエーバーにとって、スピードで迫る2号車アウディから勝利を奪うことがミッションだった。

 一方、2号車アウディはロッテラーがハイペースを維持しつつも、5スティントをこなす力走をみせ、20号車ポルシェの前に出てプレッシャーをかける。2号車アウディはロッテラーからアンカーを務めるブノワ・トレルイエに交代し、チェッカーまで20号車との勝負を挑む計画だった。

 しかし、ウエーバー駆る20号車ポルシェは、12時59分の時点で第2シケインに差しかかった際にトラブル発生。スローダウンを喫し、なんとかピットに戻ったもののガレージに収められてしまった。これで2号車アウディが首位を取り戻し、1号車アウディが2番手に浮上した。20号車のストップ時間によっては、8号車トヨタTS040ハイブリッドとの3位争いが展開される可能性もある。