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ル・マン24時間:1号車アウディもトラブル発生。ついにポルシェが首位浮上

2014年06月15日 18:50  AUTOSPORT web

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残り3時間強というところで、ついにトップに浮上した20号車ポルシェ
第82回ル・マン24時間耐久レースは、決勝レーススタートから20時間が経過。残り4時間の戦いとなった。しかし、4時間を過ぎてから首位をキープしていた1号車アウディR18 e-トロン・クワトロにトラブルが発生。レースは再び混迷の度合いを深めている

 すっかり陽が昇り、気温も上昇してきたサルト・サーキット。Tシャツ姿に着替えたファンが再びサーキットに戻ってくる中、レースはいよいよ終盤戦を迎えた。2号車のターボチャージャーの交換により首位に浮上した1号車アウディだが、その後は初日走行でクラッシュし負傷したロイック・デュバルの代役として出走しているマルク・ジェネも好走。チェッカーに向けて淡々と走行を重ね、2番手の20号車ポルシェ919ハイブリッドに1周差をつけていた。

 しかし、チェッカーまで4時間を切った5分後、1号車が第1シケインを過ぎたところで一度ストップしてしまう。すぐに発進しレーシングスピードに戻ったが、1周した後ピットへ。給油後再びピットアウトするが、GTEクラス車両よりペースが上がらず、再度ピットへ。1号車はガレージに入れられてしまった。

 これでトップに浮上したのは、度重なる細かいトラブルを乗り越えてきた20号車ポルシェ。しかし、その後方同一周回につけている2号車アウディが、アンドレ・ロッテラーのドライブで予選以上のペースで追い上げをスタートさせている。1号車は2号車にもかわされ、11時25分の時点で3番手までドロップした。

 レースは残り3時間強、20号車ポルシェと2号車アウディの争いになる可能性が高い。また、1号車のピット作業の長さによっては、序盤クラッシュした8号車トヨタTS040ハイブリッドが表彰台圏内に浮上する可能性もある。

 LMP2クラスは、リジェJS P2同士の戦いになっていたが、クラス首位を走っていたTDSレーシングの46号車が11時ちょうどに足回りが壊れ、この間にG-ドライブ・レーシングの35号車リジェ・ニッサンが首位に浮上した。LM-GTEプロクラスは、51号車フェラーリと97号車アストンマーチンのテール・トゥ・ノーズの戦いが展開されていたものの、97号車にトラブルが発生。51号車が2番手の92号車ポルシェに2周のリードを保っている。