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ル・マン24時間は7号車トヨタがトップも、緊迫の首位争いに

2014年06月15日 11:00  AUTOSPORT web

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ル・マン24時間のトップをキープする7号車トヨタ
第82回ル・マン24時間耐久レースは日付けも変わり、決勝スタートから12時間が経過した。3メーカーのLMP1車両にトラブルが発生していく中、着実かつハイペースで走行を続けている7号車トヨタTS040ハイブリッドが首位をキープし続けている。

 序盤から続く、7号車トヨタと2号車アウディR18 e-トロン・クワトロの僅差の争い。トラブルフリー、かつハイペースで走行を続ける2台の差は2分程度で完全に膠着状態。トヨタ、アウディとも13周1スティントのペースは変わらず、ひとつのトラブルで簡単に順位がひっくり返る緊迫したレースとなっている。

 一方、3番手以下には少しずつトラブルが襲いかかっていく。序盤のクラッシュから粘りの追い上げをみせていた8号車トヨタTS040ハイブリッドだが、23時6分にガレージへ。その後も何度かガレージに戻されてしまう。

 また、2時58分には、3番手をキープしていた1号車アウディがユノディエールでスローダウン。なんとかピットに帰りつき、7分ほどでピットアウトすることに成功するが、その間に20号車ポルシェ919ハイブリッドが先行。ポルシェは3番手を奪回した。ポルシェ勢は1スティント14周をトライするなど、追い上げの姿勢をみせている。

 また、14号車ポルシェは途中ドアの交換等もあり、トップとの差を詰めることはできず。LMP1クラスのプライベーターチームであるレベリオン・レーシングも、13号車はすでに早々にリタイアしており、12号車もホイールを失ったりと少しずつ遅れを喫した。

 LMP2クラスは、G-ドライブ・レーシングの35号車リジェJS P2・ニッサンがリード。同一周回で36号車アルピーヌ・ニッサンが2番手、46号車リジェが3番手となっており、上位5台まではLMP1同様にトラブルひとつで順位が変わる展開だ。井原慶子が乗り込む50号車モーガン・ジャッドもクラス11番手で走行を続けている。

 一方で、他クラス以上に接近戦が展開され続けているのは、LM-GTEプロクラス。97号車アストンマーチン・バンテージが首位を走行しているが、スタートから12時間以上が経過してからも1分以内に3台がひしめく展開に。51号車フェラーリ458が2番手、74号車シボレー・コルベットが3番手と、時折テール・トゥ・ノーズの争いを展開しながら争っている。

 すでにル・マンは深夜となっており、ピット内ではスタッフが仮眠をとったりと過酷なレースの一面をみせはじめている。ル・マンの“定説”として、夜更けと夜明けには波乱が起きやすい。この後のレースの展開にも注目が集まるところだ。