第82回ル・マン24時間耐久レースは決勝レーススタートから8時間が経過した。序盤こそ大荒れの展開となった今年のル・マンだが、4時間経過以降レースは落ち着きを取り戻している。現在7号車トヨタTS040ハイブリッドが首位だが、同一周回で2号車アウディR18 e-トロン・クワトロが続いている。
今年のル・マンはスタートから7号車トヨタが飛び出し、ポルシェ勢が続いたが、14号車ポルシェ919ハイブリッドは燃料系のトラブルにより序盤でピットへ。15分ほどの作業を要し、突然の雨により3号車アウディ、8号車トヨタがクラッシュ。3号車はすでにリタイアとなった。
その後、4時間を過ぎるとかなりレースは落ち着きはじめ、7号車トヨタ、20号車ポルシェ、そして2号車&1号車アウディという4台の争いとなっていく。しかし、そんな中20号車ポルシェは、ティモ・ベルンハルトからブレンドン・ハートレーに交代した後イレギュラーのピットインがあった他、アルナージュでハートレーがコースアウト。この間に1号車アウディに先行され、20号車は4番手となっている。
首位を走る7号車トヨタは、20時46分にステファン・サラザンから中嶋一貴に交代。一貴は非常に安定したドライブをみせ首位をキープしているが、21時30分にKCMGの47号車オレカ・ニッサンがクラッシュした影響でセーフティカーが導入された際、ピットアウト時に赤信号にひっかかってしまう。これでブノワ・トレルイエが4連続スティントを敢行し、追い上げをみせている2号車アウディが若干差を縮めている。とは言え、8時間時点で2台の差は1分30秒~2分程度となっている。
3番手は1号車アウディで、20号車ポルシェが4番手。序盤のトラブルで遅れた14号車ポルシェは、その後はトラブルもほとんどなく6周遅れの5番手に続いている。各陣営とも1スティントは13周で変わらず、小さなトラブルやアクシデントがタイム差に直接繋がる展開となりそうだ。
LMP2クラスは、35号車リジェ・ニッサンがトップ。46号車リジェが2番手につけている。LM-GTEプロは97号車アストンマーチンが首位で、74号車コルベットが2番手。51号車フェラーリが3番手となっている。序盤上位を争った73号車コルベットは、フェンダーにトラブルを抱え遅れている。