今年16年ぶりにル・マン24時間のトップカテゴリーに参戦を開始したポルシェは、11日~12日に行われた予選で14号車919ハイブリッドが予選2番手を獲得。参戦初年度から好位置で24時間の決勝レースに臨むことになった。
ポルシェは、11日の予選1回目で20号車、14号車のワン・ツーを記録するなど初日から速さを発揮。12日の予選でも終始上位に名を連ね、最終的には20号車が2番手、14号車が4番手から決勝をスタートする。
ただ、14号車のステアリングを握り、予選3回目のチェッカー間際に走行を行ったニール・ジャニは、アタックの際に“スローゾーン”と呼ばれる速度制限区間があったことを残念がった。
「最後にフリーランができなかったのは少し残念だ。もっと前に行けたと思うよ。第1セクターはよかったのだけど、色々なところがスローゾーンになっていたんだ」とジャニ。とは言え、「レースのスタートを楽しみにしているよ」と決勝に向けて意気込みを見せている。
またチーム首脳陣も、この結果を揃って称賛。研究開発部門取締役のヴォルフガング・ハッツは「ル・マンでのフロントロウは隠れた目標のひとつでもあったんだ。我々は最初の挑戦でそれを達成することができた。ポールポジションではないが、本当に素晴らしいよ」と喜びを語っている。
「我々が十分に速いことは分かっている。ただ、運に恵まれず十分なクリアラップを走ることができなかった」とハッツ。レースに向けては「現在、我々はレースに焦点を合わせ、ミスを起こさないように取り組んでいるよ」と気を引き締めた。