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ル・マン24時間:予選5~7番手のアウディ、「予選は決勝に向けた準備」と楽観視

2014年06月13日 17:20  AUTOSPORT web

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3号車アウディR18 e-トロン・クワトロ
11日~12日に行われたル・マン24時間の予選で、5~7番グリッドに3台が並ぶ形となったアウディ勢。決勝に向けて、トヨタ、ポルシェ勢が上位4位につける後方に並んだアウディだが、レースに向けての状況は楽観的に見ているようだ。

 アウディはこの週末、11日のフリープラクティスでロイック・デュバル駆る1号車がポルシェコーナーで大クラッシュ。1号車は予備のモノコックを用いて“修復”され、12日には再び3台で走行を行ったものの、そこでも1号車がクラッシュを喫するなど苦しい展開ともなった。

 最終的な予選結果としては、3号車が5番手につけ、2号車と1号車が続く形となったR18 e-トロン・クワトロ勢。とは言え、予選セッションでは上位グリッドの獲得ではなくレースに向けたセットアップに主眼を置いて作業を進めており、決勝に向けては楽観視できる状況だという。

「我々は予選に向けた集中的なプログラムを終え、レースに向けた準備に焦点を置いたんだ」と語るのはアウディのLMPプロジェクトを率いるクリス・ラインケ。

「ドライバーたちはみんなマシンを快適だと感じているし、確実で有望な良いパフォーマンスをもたらしてくれるだろうと楽観しているよ」

 ドライバー陣も、予選セッションはレースに向けてのセットアップがメインであったと口を揃える。ただし、ポールポジションをかけてアタックを行う予選3回目の終盤に、コースの一部で速度制限がなされており、それに関しては思うところもあるようだ。2号車をドライブするファスラーは次のように予選を振り返っている。

「僕たちはファステストラップに主眼をおいていたわけではないんだ。予選は僕たちにとっては二次的なもので、(セッションでは)マシンのセットアップに取り組んでいた」とファスラー。

「僕らもセッション終盤には予選ラップを走りたかったけど、不運なことに黄旗区間があったんだ。残念だし、僕から見れば不要なものだったんだけどね」

 なお、初日にクラッシュを喫し、今回のル・マンではマルク・ジェネにドライビングを託す形となったデュバルは、病院で一夜を過ごした後に退院。ジュネーブの自宅に戻る前に、パドックにも姿を見せたということだ。