今週、レッドブル・レーシングとエイドリアン・ニューエイが複数年にわたる新たな契約を結んだことが発表された。フェラーリはニューエイ獲得に動いていたといわれているが、チームプリンシパルのマルコ・マティアッチはそれを否定した。
ニューエイはチーフテクニカルオフィサーとしてレッドブルがF1タイトル4連覇を成し遂げる上で大きな役割を果たしてきた。フェラーリはニューエイ獲得を望み、大金を積んで説得していたと報じられていた。
しかし8日、ニューエイはレッドブルと新たに複数年契約を結び、F1の実際的な作業から身を引き、今後の数シーズンにわたりF1マシン開発におけるアドバイザー的役割を担うとともに、新しいプロジェクトに取り組むことになったことが発表された。
これによりフェラーリを含む他のチームは近い将来ニューエイを招き入れることができなくなった。
フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロはニューエイにアプローチしたことを示唆していたが、マティアッチはこれを否定している。
ニューエイの新契約はフェラーリにとって悪いニュースだったのではと問われたマティアッチは次のように答えた。
「なぜがっかりしなければならない? モンテカルロでも申し上げたが、我々はエイドリアンに接触などしていない。彼がレッドブルで今後も働くことになったのは結構なことだ」
F1レギュレーションが大幅に変わった今年、フェラーリはタイトル獲得のチャンスをつかもうとしていたが、F14 Tにはライバルたちと戦える力がなく、第7戦終了時点で、メルセデス、レッドブルから大きく遅れたランキング3位と低迷している。