2016年にアメリカを拠点としたF1チームをデビューさせるジーン・ハースが、ドライバーラインナップは理想では経験あるF1ドライバーとアメリカ人ドライバーの組み合わせではあるが、アメリカ人ドライバーを走らせることを必要以上に重視するつもりはないと語った。
昨年末、FIAは新F1チームを募集、複数の申請に関して審査を行った結果、NASCARに参戦するスチュワート-ハース・レーシングの共同オーナーであるジーン・ハースの申請を承認した。
ハースは当初、2015年からの参戦を目指していたが、その後、準備の遅れからデビューを1年遅らせることを決めた。
現在ハースは、既存マニュファクチャラーと提携してマシンを製作することを目指し、テクニカルパートナーの検討を行っている。
ドライバーに関しては、ハースは、アメリカ出身のドライバーがラインナップに加われば理想的ではあるが、国籍よりも能力を重視すると述べている。
「ひとつ目のシートは、F1に参戦しており今のエンジンパッケージとシャシーでの経験を持つドライバーから選ぶ」とハース。
「ふたつ目のシートにはさまざまな可能性がある。(アメリカ人ドライバーを)採用できれば素晴らしいことだ。アメリカのチームがアメリカ人ドライバーでヨーロッパのシリーズに参戦し、母国を走る。そうなれば最高だろう」
「だが柔軟に考えるつもりだ。現実的にはF1の名に恥じないようにすることを最優先して準備を整える」
ハースのNASCARチームで走るダニカ・パトリックにF1参戦のチャンスが与えられるのではないかという推測もなされている。
ハースはこのうわさに関して冗談まじりに「アメリカの女性ドライバーを探しているんだ!」と話しているが、彼女は2016年には34歳になることもあり、アメリカ人ドライバーを採用するにしても、ヨーロッパのシリーズでの経験を持つ若手ドライバーから選ぶのではないかと考えられている。
今年F1に関与しているアメリカ人ドライバーは、ケータハムのリザーブドライバーを務めるアレクサンダー・ロッシひとり。22歳のロッシは、今年、GP2にも参戦、カナダGPでのF1金曜フリープラクティスで走行した。