レッドブルのエアロダイナミクス新責任者ダン・ファローズをめぐり、マクラーレンがレッドブルに対して訴訟を起こす構えであることを明らかにしていたが、両者が和解したことが明らかになった。
ファローズは以前レッドブルの空力部門のリーダーを務めており、昨年チームを離れていたが、4月9日、レッドブルは彼の復帰を発表した。しかしマクラーレンはファローズと契約を結んでいると主張、マクラーレンのグループCEOであるロン・デニスは法的措置をとるしか選択肢はなさそうだと語っていた。
しかしカナダGPの週末にデニスとレッドブルのボス、クリスチャン・ホーナーが話し合いの場を持ち、この件を裁判には持ち込まないということで基本合意に達した。
両者ともに取り決めの内容を話してはいないが、金銭のやりとりは絡んでいないと考えられている。その代わり、レッドブルの元空力開発責任者でマクラーレンと契約を結んだピーター・プロドロモウの加入が早められることになるのではないかとみられる。プロドロモウはレッドブルとの契約の関係で、2015年1月1日までは他のチームに移ることはできなかった。
ホーナーはこの件について「デニス氏と合意に達した。彼は信用できる人物であり、我々は理解し合った」と述べている。
プロドロモウとの契約を解除するのかという質問に対しては、ホーナーは明言しなかった。
マクラーレンのスポークスマンは次のようにコメントしている。
「ロンとクリスチャンは最近、多数の未解決の問題について話し合い、それを解決した。クリスチャンが言うとおり、ロンと合意する必要があった」