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ル・マン24時間:予選1回目の首位は20号車ポルシェ。赤旗で走行終了に

2014年06月12日 07:10  AUTOSPORT web

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ル・マン24時間の予選1回目首位となった20号車ポルシェ919ハイブリッド
第82回ル・マン24時間耐久レースは11日、予選1回目のセッションが行われ、早めにアタックを行ったポルシェ919ハイブリッド勢がワン・ツーを占める結果となった。

 4時間のフリープラクティス終了から2時間。すっかり夜のとばりが降りたサルト・サーキットで、22時から予選1回目のセッションがスタートした。ル・マン24時間の予選は水曜の予選1回目から、木曜の予選2回目、3回目を経てグリッドを決する。

 迎えた水曜の予選1回目、序盤からタイムを出してきたのはポルシェ919ハイブリッド勢。ニール・ジャニ駆る14号車が3分23秒台をマークすると、その後ブレンドン・ハートレー駆る20号車がそれを上回り、リーダーボードの上位をポルシェが占めていく。

 暗闇が深くなる中で進んでいった予選1回目だが、ちょうど開始から30分を迎えるところで、ニコラス・ミナシアンがドライブしていたSMPレーシングの37号車オレカ・ニッサンがクラッシュ。一度目の赤旗が提示される。セッションは22時50分に再開されたが、この間にフリープラクティスでストップしていたガレージ#56車両、ニッサンZEOD RCがコースインを果たした。

 その後もセッションは大きなアクシデントなく進んでいったが、開始から1時間過ぎというところで、ステファン・サラザンがドライブしていた7号車トヨタTS040ハイブリッドに駆動系にトラブルが発生、突然スピードを失いダンロップブリッジ下でストップ。ほぼ同時に99号車アストンマーチンがポルシェカーブで激しくクラッシュしたため、2回目の赤旗が提示された。

 しかしコースの修復に時間がかかり、残り30分というところでセッションは赤旗のまま終了に。結局アタックを行った20号車ポルシェがトップタイム、14号車が2番手という結果となった。

 3~4番手には、7号車&8号車とトヨタTS040ハイブリッド勢が続くことに。ただ、3分25秒台とアタックを行っていないタイムであるため、明日以降は再び順位が変動することが予想される。5~6番手には2号車、3号車とアウディ勢が続いた。アウディスポーツ・チーム・ヨーストでは、フリープラクティスで激しくクラッシュした1号車について、明日の予選に向けて修復を行うことを発表している。

 LMP2クラスは、G-ドライブ・レーシングの26号車モーガン・ニッサンがトップタイムをマーク。36号車アルピーヌ・ニッサンが2番手となった。50号車モーガン・ジャッドは井原慶子が乗り込み走行を開始したが、ペースを上げる前に赤旗終了となった。LM-GTEプロクラスは51号車フェラーリ458がトップタイムに。97号車アストンマーチンが2番手、92号車ポルシェが3番手につけた。GTEアマクラスのチーム・タイサンの70号車フェラーリはクラス11番手で予選1回目を終えている。

 明日の予選2回目は現地時間19時(日本時間2時)にスタート。現地時間22時(日本時間5時)からの予選3回目を経てポールシッターが決定することになる。