NASCARスプリントカップ・シリーズは8日、ポコノ・レースウェイで第14戦が行われ、デイル・アーンハートJr(シボレーSS)が開幕戦以来となる今季2勝目を挙げた。
3つのストレートをつないだ三角形の“トライアングルオーバル”となるポコノ。決勝レースでは、3番手からスタートしたブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)が、最後のリスタートで首位を奪取。優勝に向けて順調に走行しているかと思われた。
ただ、コース上に舞っていたビニール袋がケゼロウスキー車のフロントグリルに張り付く形となってしまい、エンジンの冷却に問題が発生。ケゼロウスキーはダニカ・パトリックをラップダウンする際に、乱気流を利用してビニールの除去を試みるも失敗し、その隙をついてアーンハートJrがリードを奪うことに。ケゼロウスキーも最後まで首位を追うもオーバーテイクには至らず、アーンハートJrが開幕戦以来の勝利を飾ることとなった。2位にケゼロウスキーが入り、3位はカート・ブッシュ(シボレーSS)。4位にデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)がつけている。
「妙なことで数レースを失っているから、このような形で勝つのも良いことだ」とレース後に語ったアーンハートJr。今季第3戦ラスベガスでは、首位で最終周に突入するもガス欠となり、ケゼロウスキーに優勝を明け渡す形となっていた。
今回の勝利で、アーンハートJrはランキングをふたつ上げ、ジェフ・ゴードン(シボレーSS)、マット・ケンゼス(トヨタ・カムリ)に次いでランキング3位につけている。