第82回ル・マン24時間耐久レースは10日、サーキットでオートグラフセッションが行われ、多くのファンがサーキットに詰めかける一方、ピットでは公開車検を終えたマシンがサーキットに戻り、着々と11日の走行開始に向けて準備が進められた。
例年どおり、ル・マン24時間は日曜~月曜の公開車検を終え、舞台はサーキットに。10日は走行セッションは一切なかったものの、サーキット内では17時からオートグラフセッションが行われた。
すでにサーキット内は着々と準備が進められており、各メーカーの広告活動も本格化。ピット棟には、世界中のポルシェオーナーの顔写真で描かれた巨大なタペストリーがかけられ、ポルシェは昨年に続き存在感を披露。また、“ビレッジ”と呼ばれるファンエリアでは、ゲートからニッサンが存在感をアピール。“#eatsleepRACErepeat”のハッシュタグも各所に描かれている。
通常決勝スタート前に行われていたドライバー集合写真の後、17時からスタートしたオートグラフセッションには、全チームのドライバーが参加。やはり人気なのはLMP1-Hのトヨタ、アウディ、ポルシェの3メーカーで、多くの人がサイン待ちの列を作ることに。また、ハリウッドスターのパトリック・デンプシーにも多くの人だかりができていた。
日本勢もオートグラフセッションにリラックスした表情で参加するシーンが見られた。7号車トヨタTS040ハイブリッドをドライブする中嶋一貴も、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザンとともにおおくのファンからのサイン攻めに応えた。
また、今季環境技術を志向した特別枠“ガレージ#56”から挑むニッサンZEOD RCのピットも、おおくのファンが詰めかけることに。本山哲、ウォルフガング・ライプ、ルーカス・オルドネスの3人もオートグラフセッションに臨んだ。ちなみに、今季ZEOD RCのピットはいちばん1コーナー寄りの56番ピット。まさに“ガレージ#56”からレースに臨むことになる。
中野信治が急遽ドライブすることになったチーム・タイサンも、千葉泰常代表と中野がファンのサインに応えた。また、ラルブル・コンペティションの井原慶子もチームメイトとともにリラックスした表情で走行前の1日を過ごしている。
2014年のル・マン24時間耐久レースは、11日の現地時間16時からフリープラクティスがスタート。3回の予選を経てポールポジションを決することとなる。