ウイリアムズのフェリペ・マッサは、セルジオ・ペレスに科せられたペナルティが十分ではないと主張しているが、ペレスもマッサに責任があると真っ向から反論している。
F1カナダGPのレース終盤に3番手を争っていたペレスとマッサは、最終ラップの1コーナー手前で接触、ハイスピードのまま激しくウォールにたたきつけられた。
レーススチュワードは、前を走っていたペレスがレーシングラインを変えたことで接触が起きたと結論づけ、彼に次戦オーストリアでの5グリッド降格を言い渡した。
だがマッサは、スチュワードがペレスに科した処分が軽すぎると語ったと、BBCが伝えている。
「危険だったし、重大な事故にもなりえた。だからペナルティは十分とは言えないよ」とマッサ。
一方、ペナルティを受けたペレスも自らの責任を否定し、マッサのドライビングこそ理解できないと、真っ向から反論。彼自身は、前の周回と同じレーシングラインを走っていて「単に後ろからぶつけられた」と述べている。
「そのインシデントのリプレイを繰り返し見たけど、僕にぶつかる前のフェリペが右に行くように見えてしまう。彼が考えを変えてレーシングラインに戻ろうとしたんだと思う。彼の誤った判断が僕らの大量ポイントを奪ったんだ」
ペレスは、レース終盤にブレーキの不調と電気系のトラブルを訴えていた。ウイリアムズのビークルパフォーマンス責任者であるロブ・スメドレーは、フォース・インディアがペレスをリタイアさせなかったのは無責任だと考えている。
しかしフォース・インディアは、「批判を強いられた」として、チームのTwitterに接触直前の2台を捉えた写真に矢印を添えた画像を投稿した。
ふたりは、ウォールに叩きつけられた際に27Gものインパクトを受けていたが、病院のメディカルチェックをパスした後は、再びサーキットに戻っている。