ル・マン24時間耐久レースは9日、ル・マン市内のリパブリック広場で公開車検2日目を迎え、王者アウディをはじめ、日本からはチーム・タイサンも登場。ドライバーの中野信治や、タイサンの千葉泰常代表も姿を見せた。
車検2日目のル・マンは、晴れてはいるものの昼過ぎでも気温は30度に満たず、前日よりはややすごしやすい陽気に。ただし雷雨の予報も出ており、関係者にとっては「いつ降るのか」という心配を抱えながらの1日となった。
現地時間10時より開始予定の公開車検だったが、この日は最初からやや押し気味でスタート。初日より観客は少なく感じられたものの、この日の“メイン”であるアウディの登場に向けて徐々に人の数も増えて行く。
14時過ぎには早くもアウディのトランスポーターが登場。周囲には人だかりができるも、車検順が先のクルマの到着が遅く、40分以上も動きはなし。その後、ようやくドライバーたちが到着して観客のボルテージも上がるなか、昨年チャンピオンの1号車から順に3台のR18 e-tronクワトロが姿を見せた。
ほぼ時を同じくして、チーム・タイサンのドライバー陣、そしてマシンも到着。昨年富士のアジアン・ル・マン以来「人生2回目のハコ車」となる中野は「まだまだマシンを学ばなければいけないプロセスですが、他のふたりが乗りやすいマシンを作らなければいけないので、水曜以降はその作業にフォーカスしていかなければなりませんね」とコメント。タイサンの千葉代表も「テストデーでも最初、チームメイトは4分11秒しか出なかったが、信治がセットアップしたら最終的には04秒まで出た」と中野のセットアップ能力を評価するコメントを付け加えた。
18時を過ぎ、2日間の車検のラストを飾るコルベット・レーシングのマシンが車検場に。息子のケビンがF1で活躍中のヤン・マグヌッセンも姿を現すが、このタイミングで空には雲がたちこめ、雷鳴とともに雨が降ってくる。最後は、雨もぱらつく中でコルベット陣営の写真撮影となり、2日間の公開車検は幕を閉じた。
10日は走行セッションはなく、チームはマシンのメンテナンスを進めることになる。ドライバーは各種取材対応などの後、17時からはオートグラフセッションに臨むことになっている。
(autosport/オートスポーツweb)