8日、ル・マン市内のリパブリック広場で行なわれた公開車検で、今年のル・マン24時間耐久レースが幕を開けた。1日目となった日曜日は晴天に恵まれ、最高気温が約30度に達する猛暑となる中、井原慶子、本山哲&ニッサンモータースポーツグローバル、そして中嶋一貴&トヨタ・レーシングという日本勢も姿を見せた。
現地時間14時半過ぎ、OAKレーシングの35号車リジェJS P2・ニッサンを皮切りに車検がスタート。すぐにワークス勢の一角であるポルシェのトランスポーターが姿を現し、2台の919ハイブリッドが降ろされる頃には、会場には多くの観客が詰めかけ、人垣が何重にもできる状態となった。
16時頃には、ZEOD RCで出場する本山哲がニスモのスタッフ数名とともに早くも車検場に現れた。「とりあえず、暑い(笑)。2年ぶりに来たけど、やっぱりル・マンの雰囲気はいいですね。(自分が不在だった)テストデーではマシンのチェックが中心だったと聞いているので、タイム的にはまだまだ上がりシロがある。テストプログラムが遅れているところがあるので、そのあたりは走り始めてから調整していきたい。レースではできるだけ長く走りたい」と意気込みを語った。
タイムスケジュールは徐々に遅れ始め、トヨタ・レーシングのTS040が車検に臨む頃には、約90分遅れに。会場に現れた中嶋一貴は「気分は、いい意味で普通ですね。テストデーもしっかりとメニューをこなし、ちゃんと準備ができて臨めるなという感じはあるので、余計なことは考えなくていいという状況です」とコメントしている。
初日ラストを飾るZEOD RCのチーム写真撮影が終了したのは、20時半過ぎと遅くなったが、この時間でもル・マンの空はまだ明るい。9日は現地時間午前10時から車検2日目が行なわれ、LMP1ワークス勢の残り1メーカー、アウディの3台が午後3時過ぎに登場。その後、チーム・タイサンも姿を現す予定となっている。