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カナダGP決勝直前情報:1ストップは無理?

2014年06月09日 01:50  AUTOSPORT web

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2016年からのF1参戦を予定しているハースのF1チームで代表を務める予定のギュンター・シュタイナー(右)は、FIAのハービー・ブラッシュ(左)と会話するなど、事前活動に余念がない
日曜日のモントリオールは、前日同様に青空が広がる絶好のレース日和。午前11時の時点で気温は23℃、路面温度は37℃と、土曜日よりいずれも高くなっている。午後2時の予想気温は27℃だから、気温25℃で行われた予選Q3時の路面温度が43℃だったことから考慮すると、レースでも路面温度は40℃以上となるのは必至だ。

 現時点でグリッドペナルティが出ているのはふたり。予選前にギヤボックスを交換した小林可夢偉(ケータハム)と、フリー走行3回目でクラッシュしてシャシーとギヤボックスを交換したエステバン・グティエレス(ザウバー)だ。

 可夢偉には5グリッド降格が言い渡されたため、21番手スタート。グティエレスはピットレーンスタートとなっている。なお、グティエレスは予選までにマシンの準備を整えることができずに予選不参加に終わったが、フリー走行でのタイムを考慮されて、日曜日のレースへの参加が許されている。

 ピレリのポール・ヘンベリーによれば、「シミュレーションでは2回ストップが最速で、Q3に進出してスーパーソフトでスタートする上位勢は、恐らく15周目あたりでピットインするだろう。その時、ソフトタイヤでスタートしていたQ2脱落組以下のドライバーがQ3勢を1回目のピットストップで逆転できれば、Q2以下のドライバーが1回ピットストップを選択することも十分考えられる。ピットストップ戦略は別れるだろう」という予想する。

 ちなみにレース開始前にゲストを連れて、優雅にパドックを物見遊山していたメルセデスAMGのパディ・ロウは、「1ストップはタイヤ的にもたないだろう」と予想している。

 パドックにはサーキットに父親の名前が冠されているジャック・ビルヌーブのほか、エマーソン・フィッティパルディ、デーモン・ヒルら歴代のチャンピオンドライバーがコメンテーターやゲストとして来場している。さらに2016年からF1参戦を予定しているアメリカンチームのオーナー、ジーン・ハースとチーム代表となる予定のギュンター・シュタイナーの姿もある。

 土曜日にはモントリオール市長のデニス・コデールが、2024年までカナダGPを継続する契約をバーニー・エクレストンと結んだことを発表。例年にない盛り上がりを見せる中、2014年のカナダGP決勝はもうすぐスタートする。
(尾張正博/F1速報)